千代田九条の会
ニューズレター No15(2007.9.21)


ニューズレター No15(2007.9.21)

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ニューズレター No15(2007.9.21)

<事務局連絡先>千代田区猿楽町1−3−5 久野ビル3階

よびかけ人代表 鍛冶俊秀、隅野隆徳、中川雄一郎

 [第16回千代田平和集会がひらかれる!]
9月14日に日本教育会館ホールで開催!
 

 第16回千代田平和集会が2007年9月14日、千代田春闘共闘と千代田九条の会の共催で開かれました。2日前に安倍首相が突然に政権を投げ出すという異常事態の直後の集会でした。
 千代田春闘共闘議長の加藤哲夫さんが開会のあいさつ。
 つぎに合唱団「ソレイユ」のメンバーによる合唱。「千の風になって」「憲法九条」などを熱唱しました。「初めて憲法の歌を聞いた」という感想も。
千代田平和集会 メインイベントは、渡辺治一橋大学教授による「改憲で日本はどうなる?−−−構造改革と軍事大国化」と題した講演です。
渡辺治さんは冒頭、なぜいま改憲軍事大国化と構造改革が進行しているのか?について、「冷戦終焉で拡大したグローバル企業の海外展開の本格化により、世界の警察官アメリカの、軍事分担圧力と、巨大企業の安全を求める財界の改憲・軍事大国への要求が強まったことと、グローバル化のもとでの競争力強化をめざす構造改革=企業負担の軽減と規制緩和の要求があるからだ」と指摘しました。
 次に、安倍内閣は改憲実行のため、いかなる戦略を立てたか?については、「明文、解釈2本立て戦略、改憲のクルマの両輪づくり戦略を立てた」と述べ「自民党新憲法草案のねらいは、民主党の抱き込みを目論んでそのために新保守主義を封印し、9条改憲と96条改正に絞ったこと」と解明しました。
 さらに、構造改革はどこまで来て、何をもたらしたか?と問いかけ、「地方の破綻、大都市部の階層間格差の増大、社会の破綻をもたらした」とし、「社会破綻に対する対策で安倍政権は、日本型新保守主義=家族と地域の再建に執心した」と述べました。

渡辺治教授 そこで、話は参院選での自民党大敗北はなぜ起こったか?に移り、渡辺さんは「構造改革による地方の疲弊と格差化への怒り、構造改革推進による地方、大都市部の自民党支持基盤の離反、そして安倍政権の改憲、新保守政策に対する不安が、階層を超えた『平和』への不安と『戦争する国』への警戒心となり自民党大敗北になった」とずばり指摘しました。
 講演は、ポスト安倍政権で改憲はどうなるか?と続き、「参院選敗北、安倍退陣で、明文改憲スケジュールの遅れの可能性が高くなった。大勝した民主党もおいそれと乗れなくなった。民主党当選議員の68.5%が9条改憲反対と答えている。解釈改憲にも黄信号が灯り、公明党の抵抗も強くなる。実際当選した公明党議員はアンケートで全員が集団的自衛権容認反対と答えている。秋の臨時国会では、テロ対策特措法の延長問題が浮上するが、民主党は反対を表明している」と述べ、構造改革は今後どうなるか?については「ポスト安倍政権では構造改革手直しの可能性がある」と述べました。
 最後に渡辺さんは、改憲、構造改革にいかに立ち向かうか?について話を進め「国民意識は変わってきている。9条改憲に対する世論調査で改憲賛成の声は減少し、9条改憲反対の声が増加している。これは私たちがやってきた九条の会の運動が作り出したことで、これに自信をもってもっと幅広く運動し、構造改革反対、改憲反対の声を顕在化させる運動を進めることが求められている」と述べ、「改憲反対と反構造改革の両方の課題をたたかえるのは労働組合しかない。労働組合運動の役割を果たしがんばって欲しい」と激励を込めて話を結びました。


 千代田九条の会の島田修一弁護士が閉会あいさつ。「渡辺先制の話が聞きたくて来ました。元気が出ました。」という感想もよせられました。


[明治大学学生九条の会などの企画]
 パッチギトーク 小森陽一さんと井筒監督の対談
*日時 10月22日(月)午後6時45分から
*会場 日本大学歯学部 2号館第二講堂(お茶の水駅3分)
*資料代など500円