千代田九条の会
ニューズレター No20(2008.6.30)


ニューズレター No20(2008.6.30)

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ニューズレター No20(2008.6.30)

<事務局連絡先>千代田区猿楽町1−3−5 久野ビル3階

よびかけ人代表 鍛冶俊秀、隅野隆徳、中川雄一郎

第17回千代田平和集会開かれる
池田香代子さん「100人の村から憲法9条へ」
 
第17回千代田平和集会 第17回千代田平和集会が6月18日に千代田区の全電通会館にてひらかれ、「世界がもし100人の村だったら」の再話者として知られる池田香代子さん(翻訳家)が講演をされました。この集会は千代田九条の会と千代田区春闘共闘委員会が共催したものです。




「100人村」を書いたきっかけ
池田香代子さん  私が「100人村」を書いたきっかけは、ペシャワール会の中村哲さんが募金を訴えているのを知って、100万円寄付しようと考えたからです。
 「100人村」はアメリカの環境学者が新聞に載せたコラムをハーバード大の教授がEメールに載せインターネット上でチェーンメールのように広まったのです。
 世界をひとつの村にたとえ、人口を1000人に縮小して人種、経済状態、政治体制などの比率を説明したもので、これがネットを介して伝えられていくうちに1000人が100人になりました。
 


いま私たちが平和のためにできることは?
 日本の食糧自給率はカロリーベースで39%、重さで行くと20%です。日本では同じ重さの食物を捨てています。
 冷凍ギョーザを中国から輸入すると、船の燃料、冷凍庫(トラック、船舶、倉庫、店のショーケース、家庭の冷蔵庫)で石油を消費し、焼くときにまた石油。ギョーザを家庭で作れば焼くだけのエネルギーで出来ます。
 地球全体の水がお風呂1杯とすると、真水はコップ1杯、人間が使用できるのはスプーン1杯分です。一人の人間が1年間に摂る食品添加物は24kg、1食22gです。
 地産地消をすれば、石油を少なく、水を少なく、添加物を少なく出来、温暖化防止になります。私たちが平和に対して出来る最も本質的なこと、遠回りのように見えて一人でも出来ることです。


ガンで苦しむ子供たちに医療費を
 私の友人の坂田明さん(ジャズ演奏家)にスローバラードを演奏してもらったCDがあります。CDの売上は全額、チェルノブイリやイラクで原発事故や劣化ウラン弾によるガンで苦しむ子供たちの治療費になります。

---ここで、同CDの中の「死んだ子供の残したものは」(武満徹作曲)をBGにして、「100人村」を池田さんが朗読する。
 コンピレーションCDのジョーン・バエズによる「イマジン」も紹介される---



自由と権利が侵害されたら声を上げよう
 イマジンの歌詞は日本国憲法、憲法九条そのものですね。
 憲法の国民の義務は3つ(勤労、教育、納税)と言われていますが、わたしは義務は第12条(この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない)だけだと思います。
 国民の自由と権利が侵害されたら私たちは声を上げる義務、裁判に訴える義務があるのです。
 イラクへの自衛隊の派遣は、私の平和的生存権を脅かすと思い、私はイラク訴訟の原告に加わりました。自分は生まれて初めて義務を行使しました。
 安倍さんが憲法を変えると言ったとき、危険を感じた国民の中で護憲の声が広がりました。四国には自民党議員九条の会というのも出来たそうです。
 九条が役立っている、使えるという声が世界でひろがっています。





各界の3人が平和憲法への思いを語る
 池田香代子さんの講演に続き、青年・労働者・女性から発言がありました。


明大学生9条の会 日隈さん
明大学生9条の会・発言 9条を守り活かすことを自分のこととして考える青年が増えています。
 国家からの押し付けられた価値観、高い学費、不安定雇用、若者の生き難い世の中になっています。
 自分らしい生き方を追求する過程で、貧困格差、九条を守る取組みを一体としてとらえ、個人の発展と日本社会の発展に寄与したいです。今年もピースナイト9を12月12日に開きます。


出版労連 寺川さん
 大江健三郎さんが沖縄ノートで書いた「集団自決命令」はなかったとして、元日本軍の守備隊長が2005年8月に大江さんと出版社の岩波を名誉毀損で訴え裁判がはじまりました。この裁判の陳述をもとに、教科書が書き換えられました。
 2007年9月29日、沖縄県民大会は11万人が集い「事実を書け」と島ぐるみのたたかいが起こりました。
 2008年3月大阪地裁は原告の請求をすべて棄却しましたが、文科省は言を左右にしています。
 なぜか?戦争をする国づくり、人づくりをしたい人たちにとって「軍隊は住民を守らない」ことが沖縄戦を通じて明らかになったら、国民の支持がえられないからです。
 この裁判と今日の集会はダブります。

千代田区議会議員、寺沢文子さん
寺沢文子さん 明治生まれの父は日本軍の諜報機関で中国にいました。残酷で理不尽な軍に反発し1941年に帰国しました。戦後中国から画報を取り寄せ、中国語をラジオで聞いていたのは贖罪のつもりだったのでしょうか。人を差別してはいけないと終生言ってました。
 母は教師でしたが「戦争がいやだなんて、とても言えなかった」と後に話していました。
 戦争はしない、紛争の解決に武力は使わないという素晴らしい理想をかかげた憲法を、家庭で地域で伝えなければならないと思います。
 2005年に開いた「憲法を学ぶ会」で、伊藤真さんの講演を聞いた改憲派の男性議員が「ぼくも今日から憲法を守る」と言ったことは嬉しかったです。



閉会挨拶、千代田九条の会・島田さん
島田修一さん 昨年の平和集会から1年間、9条の会は7000を超え、イラク派兵の違憲判決など情勢は大きく前進しました。草の根の飛躍的な前進と成果を確信にしたいと思います。
 いま改憲派は明文改憲の突破口として、自衛隊派兵恒久法を狙っています。
 これに対して私たちはどうするか---九条の生命力が生きている名古屋判決を活かし、イラクの状態を国民の前につぶさに伝える、真実を伝えることで、戦争とは何かを明らかにしていきましょう。
 九条世界会議を受けて、世界の希望としての九条、世界をつなぐキーワード平和主義に徹した九条への共感を広げていきましょう。
 武器よりも食料・医療・福祉・環境・人権・民主主義に投資して人間らしく生きる社会の実現、これが九条の平和主義です。このことを参加者一同の確信にしましょう。